秋の牢獄 恒川光太郎

更新日:2023/4/5  最終更新日:2023/12/23

 

今年14冊目に読んだのは、大好きな恒川さんの作品でした。

 

体調が悪くなったりしてしまって、本を読むどころではなかったので、面白いなと思いつつもなかなか読み進める事が出来ずに、読み終わったのは日付が変わって4月1日でした。(いつも寝る前深夜に読む)

 

「雷の季節の終わりに」が、ラストはあっさりとし過ぎているのではと思いつつも、やっぱり面白くてこのまま楽しく読書したかったので、「秋の牢獄」を読んでみました。

 

作品紹介

「秋の牢獄」

 

3本の短編が収録されています。

 

感想

・秋の牢獄

 

十一月七日を何度も繰り返し、朝がくれば全てがリセットされているというお話。

 

同じ一日を何度も繰り返す中にある孤独、でも本当はその前から常に孤独感は持っていたのかも。

 

リプレイする事で出会えた人達と、その中に潜む狂気とか、光が差す瞬間みたいな。

 

面白かったけどラストは曖昧な感じで終わる。

 

作中にも出てくるけど、ケン・グリムウッドの「リプレイ」を読んでみたくなりました。

 

・神家没落

 

飲んだ帰り道ほろ酔い気分で、少しだけ遠回りして帰る事にした事が、すべてのはじまり。

 

突如現れた、見慣れない古めかしい一軒家に閉じ込められてしまう。

 

神の家。

 

外に出るにはルールがあって・・・

 

神の家に魅了されてしまった事に、外に出てからはじめて気づくわけですが、魔に取りつかれたのだろうか?

 

これが個人的には1番面白かったかもしれないです。

 

・幻は夜に成長する

 

幻術使いの女の子のお話。

 

おばあちゃんと暮らしていた時から、主人公の運命は予め決まっていたのかもしれない。

 

先が気になる終わり方

 

主人公はどうなるのだろう?

 

自由を手にするのかそれとも・・・気になる。

 

まとめ

相変わらず引き込まれる文章で面白かったんですけど、神家没落以外は曖昧な終わり方なので、ちょっとスッキリしない感じもなくはない。

 

前に読んでいた作品が「雷の季節の終わりに」だったので、余計にそう感じるのだろうか?などと思ったりもしました。

 

サックリ読める感じなのですが、体調不良などで本が読めない日も結構あったので、読むのには結構時間が掛かってしまった。

 

秋の牢獄は閉じ込められた理由とか、諸々もっと深く書いて欲しかったなぁ~・・・とは思いました。

 

もうね、今年100冊小説読むはもう諦めたんですが、今年あと何冊読めるかなぁ?

 

今も、本読める日もあれば読めない日もあったりなので(汗)

 

このままのんびり読書を楽しみます。

 

 

 

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