死にゆく者の祈り 中山七里

読み終わった今年1冊目の本は「死にゆく者の祈り」中山七里(著)です。

 

去年の12月の後半から読み始めた本です。

 

寝る前のルーティンに読書を定着させるというのが目的で毎日寝る前に短くても30分は読書をしてます。いつごろから始めたのかな(?)意識して始めてから多分1ヶ月くらいは経過しているはず(もっとかな?)。

 

教誨師という存在をこの本を読んで初めて知りました。無知でお恥ずかしいですが(汗)

 

なかなかヘビーなお話でこの本を読み始めた初日はこれは全部読み切れないかもしれないとも思い、読み始めた初日の夜はたまたまだと思うけど変な夢見て夢見が悪くて早々に挫折しそうな感じだったんですけど、読み進めるとやっぱり結末とか気になってしまって結局何とか読み終える事ができました。

 

死刑執行の流れとかこんな感じなのかと小説ではありますが初めて知って読み切れる気がしなかったんですけれど、知らないことをまた一つ二つ知る事ができました。小説だけど。

 

大学時代の無二の親友であった関根と主人公は拘置所で再開するんです。死刑囚と教誨師として再会を果たすわけです。違和感を覚えて主人公は色々と調べ始めるわけです(ネタバレになるので書きませんが)。最初は一人で調べていたけど手伝ってくれる人も現れたりで物語は進んでいくんですが、後半の方は話の展開が読めてしまう部分も少しあったりで個人的には大どんでん返しって感じもなくて…

 

これを読み終わってから知ったんですけども結構前から気になっていた作品に「テミスの剣」とか「護られなかった者たちへ」とかあるんですけど作者の名前まで見ていなかったので中山七里さんが書いていた本だったのは読んだ後に気が付いたのですが、「テミスの剣」辺りから読んでいたらこの本を読んだ時の印象もまた変わったのだろうか?などと本の最後にある解説を読んで思ったりもしたのですがね。

 

犯人の動機だったりとかがなんか「ん~…?」って感じになったんですけども、現実の事件も「そんなことで?」ってことがあったりもしますしね。

 

人にこの本おすすめですって言いにくい。物語に引き込まれる感じもちょっと薄かったりして、でも教誨師という存在を知る事ができたので最後まで読んでよかったなと思いました。この本読まなかったらこの先もずっと知らなかった存在かもしれないですし、私の場合は。

 

中山七里さんの作品は次は「テミスの剣」辺りを読んでみようかなぁ?とふんわり思ったりしつつ今はまた別の作家さんの本を読んでいます。

 

最終更新日:2024/3/13