いつごろから読み始めたのかちょっともう思い出せないのですが、やっと読み終わりましたのでネタバレなどしない程度に書いていきたいと思います。
Kindle Unlimitedに入会して本を読むようになってから、実はずっと気になっていた本でした。願わくばKindle Unlimitedで読めるようにならないかなぁとか思いつつ、本を購入して読むことにしました。
どうしても気になっちゃったタイトル「52ヘルツのくじらたち」このタイトルだけで読みたいなって思って、あらずじなどを確認することなく買って読みました。
虐待、DV、LGBT、田舎特有の空気感とかテーマは重いけどサラサラ読める感じです。
ただ買う前にいつものように、あらすじを読んだりレビューを軽く見たりしていたらもしかしたらこの本は買わなかったかもなぁとは思うような感じの内容。
思わず涙したところもありますがそれは感動したからとかではなくてなんというか…やるせない感じというかね。モヤモヤした。
読み始めは正直ちょっと退屈さを感じてしまうところもあって、この本を読んでいる時に体調を崩してしまったりして本を読めない日もあったんですが、今思うとこの本を読むのに時間が掛かったのは、何となく読み進める気になれなかったからかもしれません。
アンさんという登場人物と主人公の恋人には正直…はてなマークがいっぱいになりつつ、主人公にも??????となったりすることもありました。
主人公が道を誤った時に血のせいにしていたんだけど?ってなった。どちらも選択できた。そうじゃない方を選ぶこともできたはずなんだけどね。「血」のせいにしていたのはモヤっとした。悲劇のヒロインに浸っている感じというか。
全部読んだし無駄な時間だったなとまでは思わないですけど、改めて読み返す日が来るかと問われると来ない。
感動とは違うものが残る。テーマが激重なのにサラサラ読めちゃうのはあえてそう書いているのか?そうではないのか?
町田さんの作品はこれが初めてなのでよくわからない。
他の作品も読んでみようかな?とか思ったり一瞬したんですけど何となく手が伸びない感じがある。
あと文庫本にはカバー裏にショートストーリーが収録されているのですが、最後の最後までそんなのには気が付かづに本を読んでいた(ショートストーリーもちゃんと読みました)。