ハマる本というのはプロローグの1〜2行で、もうすでに決まっているのかもしれないと、この本読んでいて思いました。
面白かったです。
読んだのは「出雲のあやかしホテルに就職します 硝子町玻璃」
主人公の時町見初(ときまちみそめ)は、霊が見える体質。
(もちろん彼女の周りにいる人達は、それを知らない)
就職活動をするも、不運にも不採用の連続。
そんな中で出会うのが椿木冬緒(つばきふゆお)という、一人の青年。
この彼がきっかけで、出雲にある幽霊が出ると噂の、曰くつきのホテル「ホテル櫻葉」に就職する事になり、そのホテルで起こるあやかしとの騒動を書いた作品。
主人公の見初は自分でも知らない、重い過去を背負っていそう。
徐々に明らかになっていくのでしょう。
この作者の文章は非常に読みやすく、スルスルと心地よく読めます。
子供でも楽しく読める、そんな作品なのではないでしょうか。
1話1話楽しく読めました。
ホテルでベルガールとして仕事をはじめる見初ですが、見初の一番初めの仕事は、なんだか読んでいてドキドキしてしまいました。
はじめて働くところでの初仕事って、いくつになっても緊張するしドキドキするよね。
そんなドキドキが読んでいて蘇ってきました。
ホテル「櫻葉」に就職するきっかけを作った冬緒ですが、過去に友達を救う事が出来なかった自責の念に駆られていて、そんな過去のトラウマからも見初の協力もあり救われるわけですが、この二人の関係も今後また変化していくのだろうなと思う。
でも、この巻で1番良かったのは第4話の「比良と桃山」のエピソード。
ジ〜ンときてしまいました。
別れは寂しくもあるけど、悲しみはなく新しい第一歩という感じなのが、この作品の良いところなのかもしれない。
ありがちなストーリーかもしれないけれど、この作者の書く文章は本当に良いなと思った1冊でした。
小説を読みなれていない人でも、楽しく読めるそんな1冊だと思う。
個人的にはこの本を読んで読書セラピーというものの効果を、何となく「あるかも」と感じ始めているので、出会えてよかった作品です。
今は2巻を読んでいます。
これで今年8冊目の小説。
今年は小説を100冊読む→あと92冊。
最終更新日:2023/12/23
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